「それは、これです!!」
医者はカバンから一枚の写真を取り出すと八戒たちに見せた。
「こ、これは!」
「これは、山のある場所でしか咲かない薬草の花です!!」
それを聞いて何故か八戒と悟浄は笑い出した。
「「あははははははは!!」」
何故笑ったのか、写真を見てない三蔵と悟空は八戒の手にあった写真を取り上げて見ると2人とも笑い始めた。
「「「「あははははははは!!」」」」
医者は何故笑っているのかわからない。
「何がおかしいんですか!!早く行かないとさん死んでしまうんですよ!!」
それを聞いて少し正気に戻ったのかまだほんの少し笑いながら最初に悟浄が口をあけた。
「くくく、せ、が、自分で自分を助ける事になるなんてな!くくく・・・」
「ホントですよ、ついこの前皆で山に行ったらきれいな花が咲いていて、花に詳しいに聞いたらこれは薬草だ!って、言ってから持って帰ってきて植木鉢に植えたばかりのものですからね。・・・あはははは!」
「んで、言った言葉を思い出すとまた笑える・・・あははははは!!!」
三蔵までこの笑い。
「『これで皆風邪ひいても”私が”治せるね!!』だもんな!!あはははは!!」
「・・・・・・」
それを聞いて医者は唖然、いや、しないほうがおかしいかもしれない。
「・・・・・・・・っは!あ、あるのなら早くもって来て下さい!!」
「「「「お前(あなた)の横!」」」」
医者が恐る恐る横を見るとそこにはとてもきれいに咲いてる薬草そのままだ・・・
「・・・・・(こんなことがあっていいのか・・・?)・・・じゃぁ、この薬草貰いますよ?」
「「「「どうぞw」」」」
そして、医者は植木鉢にきれいに咲いてる薬草を抜いて花びらを一枚一枚取り始めた。
その花びらを丁寧にすり潰して水に溶かすと、ピンク色の液体になってそれを寝室に持っていった。
「うあぁぁぁあぁぁ!!」
それにびっくりした医者と八戒たちは、寝室のドアを素早く開けた。
目に飛び込んできたのは、発作のように叫んでいるの姿だった。
「「「「!!!」」」」
「あぁぁぁあぁ!!」
声が耳に入らないのか、何を言っても叫び続けている。
「あぁ、あぁあぁああぁぁあ!!!!」
「!落ち着いてください!!!」
「はぁああああぁぁあああ!!」
「チャン、落ち着いて!!」
「ぁあぁああああうあぁあああ!!!」
その姿を見て、三蔵が眉間に皺を寄せて訳が解らない事を言った。
「悟空!の手を押さえろ!!」
「はぁ?!何考えてんだよ!」
「いいから早くしろ!!がこのままでいいのか?!」
「・・・わかった!」
「うあぁぁああ!!」
悟空はの両手を勢いよく掴むと三蔵が近寄ってきた。
そして・・・
”ゴス”
三蔵は軽くの腹を殴って気絶させた。
「「「三蔵!!」」」
「おい!医者!!さっさと薬をに飲ませてやってくれ!」
呆然としていた医者は我に返るとすぐさま薬をに飲ませた。
飲ませた後、の顔が生気が戻った。
それを見て全員がはぁ、とため息一つこぼして部屋を後にした。
「今日は、お世話がせいたしました。お医者様。」
「いえいえ、しかし、無事でよかったですね?」
「はい」
「でわ、私はこれで失礼いたします」
「ホントにありがとうございました・・・」
ペコッとお辞儀して玄関を後にした。
そして、一時間後・・・
ぺた、ぺたと足音がした。
「・・・・・おはよー・・・・・」
「おはよう」
「おはようございます」
「チャン、オハヨン♪」
「!おはよ!!」
の目の前には、何故三蔵がいるのか何故悟空がいるのかわからなかった・・・
「な、なんで2人ともここにいるの・・・?」
「「はぁ?」」
その言葉に、三蔵と悟空の声が裏返った。
「あんだけあって、意識でも吹っ飛んでたのか・・・?」
「お、覚えてないんですか・・・?」
「ぇ・・?な、何の話・・・?」
「ぷ、あは、あははははははははは!!!」
何の事かさっぱり解らないは少し怖い口調で言った。
「だーかーらー、何で朝早くに三蔵と悟空が家にいるの?!」
「・・・、時計見えますか・・?」
「へ?わかるよ!だって、今は朝の7・・・ええぇぇぇ!!!昼の1時?!!なんで?!」
「ぷっ、あはははははははははは!!!!」
「何がおかしいの悟浄!!!」
「だ、だって、チャン全然さっきまでの事覚えてないし、真面目に7時って言おうとして間違えてるし!あははははは!!」
「フン、・・・くくく、あはははははは!!」
「だぁ!三蔵まで!!」
次から次えと笑い出す意味がわからない、何も教えてくれないので等々は怒って部屋を出て寝室に閉じこもってしまった。
トントン、寝室のドアを誰かが叩く。
それを、無視して布団にこもってしまった。
「ー、笑ってごめん!!誤るから開けて良い・・?」
「・・・ダメ・・・」
その言葉を聞いて悟空はショックを受けたのかそのまま、立ちすくんでしまって一時すると八戒の声が聞こえた。
「、開けてください。・・・僕の事が嫌いなんですか・・・?」
「・・・・・」
「そうなんですね。わかりました。が嫌いなら僕はこの家を出て行きます。」
「「「「!!!!!?」」」」
その言葉を聞いて、全員驚いた。
パタパタパタパタ
一番ショックを受けたは急いでドアを開けた。
そして、立ち去ろうとした八戒の腕を掴んだ。
「まって!行かないで!!私、八戒の事大好きなのに出て行かないで!!」
「本当ですか?」
は、綺麗な瞳に涙を浮かばせ、こっくりと縦にふった。
そんな姿のがとても可愛い。
あまりの可愛らしさに、八戒は我を忘れの顎を持って、そっと、唇を落とした。
「んぅ・・・」
そんな言葉をもらす・・・
とても愛しい・・・
深く、とても深く 長く、とても長くじんわり舌を絡めながら・・・
(三蔵・・・悟浄・・・・どうする・・・・?)
(出て行ったほうがいいんでねぇの?)
(しかたねぇな・・・)
そして、そっと抜け出す3人をよそに、まだまだ、キスをしている。
一分ぐらいだろうか、やっと口を遠のいていく。
「・・・八戒・・・ずっと、側にいてね?」
「あたりまえですよ?僕の愛しいを置いていくなんてしませんよ・・・」
そう、愛しい人を置いていくなんてしませんよ・・・
僕は、貴方を一生守ります。
一生・・・
それが、運命なのだから・・・
Special Thanks 榊零 サマ
いつも遊びにいらしてくれている零からこんな素敵なドリームを頂きました!
あぁ〜やっぱり人間いい事してるとそれが返ってくるんだなぁ(遠い目)
・・・一体どんないい事をしたのか、それは秘密ですv←実はしてない!?
頂いた時は前編が先で(当たり前(笑))一体この後どうなるっ!?
と、気になる所で終わっていました。しかも予告付(笑)
後半まで読んでようやく落ち着きました♪
しかも最後にはしっかり八戒さんに愛されちゃってvvv
受理まで色々ありましたが、本当にどうもありがとうございました!
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